Event
第3回 にほんくらし籠
藤蔓擬のまでぃる(沖縄県)
日本の風土と古からの用が重なり、くらしの記憶が宿る籠。
わたしたちは、その手道具の楚々とした質朴な表情に惹き付けられます。
人の手業で作られるそれは、自然と人との関わりから生まれた里山での生業です。
その在り方から現れる昭然たる美しさに源流の心象を重ねあわせます。
本展に際し、日本列島の秋田から沖縄を訪ね、
くらしの手道具として籠作りをされる職人の方々に、
様々な用途の籠を制作していただきました。
古と現代を繋ぐ生動をたずさえた日本の籠を展示販売いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
−
あけび蔓 丸籠、平籠、手提げ籠(秋田県)
板屋楓 手提げ籠、蓋籠(秋田県)
山葡萄 手提げ籠、書類籠(秋田県)
沢胡桃 大きな手提げ籠、書類籠、小物入れ籠(秋田県)
篠竹や山桜樹皮等 げし笊、脱衣籠、買物籠(宮城県)
上溝桜 めっかい(新潟県)
欅 手提げ籠(新潟県)
山葡萄 砥石籠(新潟県)
山胡桃 手提げ籠(新潟県)
あけび蔓 はけご(新潟県)
真竹 ふご、琵琶籠、草摘笊、大笊、脱衣籠(千葉県)
女竹 背負子(千葉県)
根曲竹 林檎捥ぎ籠、野菜籠(長野県)
淡竹 衣類籠、買物籠、梅干籠(長崎県)
真竹 米揚笊(熊本県)
きん竹や山桜樹皮等 大箕(鹿児島県)
蓬莱竹 ばーき、布ばーらー、銭でぃーる(沖縄県)
藤蔓擬 までぃる(沖縄県)
月桃縄 肩掛け籠(沖縄県)
苧麻縄 手提げ籠(沖縄県)
久場葉 うぶる、脱衣籠(沖縄県)
等
−
会期:
2018年5月19日(土)− 6月3日(日)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 5月18日(金)
特別催し:
初日5月19日(土)と 20日(日)、あけび蔓籠職人・中川原信一氏に制作実演いただきます。
左: 久場葉 うぶる(沖縄県)、右: 真竹 煮笊(千葉県)
田中茂雄
翡翠のかしはて展
翡翠の露に包まれた白瓷のかしはて
日々、自分自身の神性に向き合う祭器として
昨年の作陶展につづき、Center for COSMIC WONDERでは田中茂雄 「翡翠のかしはて」展を開催いたします。
奈良の明日香村、築280年の古民家に暮し、季のある山谷に構えた穴窯 李渓窯と倒炎式焚窯で作陶する氏。
この度は田中茂雄氏による神性や霊性への作用を願うかしはてを発表いたします。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
会期:
2018年4月28日(土)− 5月6日(日)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 4月27日(金)
オープニングレセプション:
2018年4月28日(土)午後4時 − 午後6時
初日 28日と29日に田中茂雄氏が在廊いたします。
−
茶寮 枇杷「竜宮のかしはて」会
初日 4月28日(土)料理家 植草奈緒氏によるお食事会を開きます。
田中氏の器で春の滋味に満ちたお食事をご用意いたします。
日時:
4月28日(土)午前11時半 / 午後1時半
要予約、各会 4名様限定 / 3,500円
*ご予約の受付は終了いたしました。
COSMIC WONDER
やま野衣とうみ羽衣展
日本の古衣と古代諸国の民族衣裳の印象に、
現代衣の構造を重ね合わせた、やま野衣とうみ羽衣の収集。
静寂の表層からさまざまな直感を伝える意匠と、
百重なる光より浮かび現れた光景とともに。
−
2018年3月24日(土) より、「やま野衣とうみ羽衣」の展示・販売会をいたします。
やま野衣のリネンスーツや大麻布のさしこ古形衣、うみ羽衣の有機栽培綿四光衣や琉球衣、くすのはがしわとくちなしブルーで染めた翡翠色の衣など、「やま野衣とうみ羽衣」春夏収集を発表します。
また、この度のために誂えました苧麻布の袋鞄、丹波布の羽織と小物をご用意しております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
オープニングレセプション:
3月24日(土)午後4時 − 午後6時
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 3月12日(月)− 3月15日(木)
当日ご購入いただいた方に翡翠色のトートバックをお渡しいたします。(無くなり次第終了いたします)
春節の会
茶房 枇杷
新玉の年
きらめく宇宙の響き
あらゆる光が交わる魂の美しい炉をかこみ
− Center for COSMIC WONDER
旧暦の元旦 新月、料理家 植草奈緒氏による茶房「枇杷」を一日限り開店いたします。
皆様とひととき春節をお祝いできましたらと思います。
心よりお待ち申し上げます。
お献立:
春節祝いの甘味皿
あたたかな飲み物付き
1,600円
日時:
2月16日(金)新月
時間(要予約、各会 4名様限定)
午前11時半
午後1時
午後2時半
午後4時
*ご予約の受付は終了いたしました。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*受付は終了いたしました。
横尾香央留
幸せな宇宙展
お直ししてでも
着たい服があるというのは
幸せなことだ。
お直ししてでも
着たいと思わせる服をつくった人も
また幸せだ。
ひっそりと
その間をつなぐ名誉な仕事を
あたしはしている。
横尾香央留 著「お直しとか」より
横尾香央留による、COSMIC WONDERの衣のお直し「幸せな宇宙」展を開催いたします。
天然素材を染色をしたCOSMIC WONDERの衣には時折、色斑や生地の破れなどが生じてお譲りできないものがあります。
それらに横尾香央留が刺繍や編みものなどの手仕事を施し新たな息吹を吹き込みます。
独創的な世界観の繊細な手法のお直しに包まれた横尾香央留の「幸せな宇宙」の衣をご高覧くださいませ。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
会期:
2017年12月16日(土)− 12月24日(日)
午前11時 – 午後7時
*1点ものになりますので、売り切れ次第終了となります。
展覧会初日の12月16日(土)は横尾香央留氏が在廊。(午後12時 − 午後5時まで)
又、展覧会期間中、「横尾」のお菓子を販売いたします。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
−
オープニングイベント 喫茶「枇杷」
12月16日(土)、料理家 植草奈緒氏の喫茶「枇杷」が一日限り会場にオープンいたします。
時間(要予約、各会 4名様限定):
午後1時
午後2時半
午後4時
午後5時半
*受付は終了いたしました。
−
プロジェクト「希望」
先着5名様限定でお客様のお手持ちのCOSMIC WONDERの衣のお直し予約ができます。
展覧会初日の12月16日に受け付けできます。また、大きな裂けなどお修理の内容によってお受けできない可能性もございます。
*受付は終了いたしました。
横尾香央留
1979年 東京生まれ。
2005年より吉祥寺に作業場をかまえ、刺繍やかぎ針編みなどの緻密な手仕事によるお直しを中心に活動。
川合優
木の芳香たるや展
日本の針葉樹の香りは古来より人々に尊ばれてきたのだが、
最新の研究では、木の香りはコミュニケーションツール、
つまり言葉だということも解りはじめてきた。
育った土地の光、風、水、土、周りの木々との関係性、
さらには動物や昆虫、細菌との関わりなどが、香りへと昇華される。
そしてその言葉を人間は何と聴くのか?
静かに耳をすます機会になればと思う。
川合優
−
昨年の縄文を着想する椅子展に続き、Center for COSMIC WONDERでは川合優「木の芳香たるや」展を開催いたします。
新たな概念と手法による木の香りに纏わる新作を発表いたします。また、日本の針葉樹林のブロジェクトSOMAの作品もご覧いただきます。
初日には、森の案内人 三浦豊氏のガイドによる、東京に宿る木々を辿るツアーを行います。
古人も尊ばれた太古の言葉による「木の芳香たるや」を是非ご高覧くださいませ。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
会期:
2017年11月25日(土)− 12月3日(日)
午前11時 – 午後7時
展覧会初日の 11月25日(土)は川合優氏が在廊。
*休館日: 11月11日(土)− 12日(日)、11月24日(金)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*初日25日のみ12時よりオープンいたします。
オープニングレセプション:
2017年11月25日(土)午後4時 − 午後6時
「東京に宿る木々を辿るツアー」森の案内人 三浦豊氏による
2017年11月25日(土)
午前の部: 午前9時 − 午後12時(定員15名)
午後の部: 午後1時 − 午後4時(定員15名)
参加費: 2,000円(30名 先着順となります。定員になり次第、応募を締め切りさせていただきます。)
参加ご希望の方は午前の部、午後の部かをお知らせいただき、
お名前、メールアドレス、電話番号を明記の上、下記までお申し込みください。
川合優
1979年 岐阜県の農家に生まれる
2007年~ 木工家として活動
2016年 日本の針葉樹を扱うプロダクトSOMAをスタート
同時に森と人とを繋ぐワークショップ、フィールドワークを企画。
三浦豊
1977年 京都市に生まれる
日本大学芸術学部卒業
森の案内人として日本全国で活動をしている。
昨年の3月にミシマ社より「木のみかた」を出版。
週に3回ブログ「forest forest」を更新している。
COSMIC WONDER
「竜宮衣 原始ノ布から」展
写真: ホンマタカシ
COSMIC WONDER 「竜宮衣 原始ノ布から」展を各地にて開催いたします。
開催予定:
STARDUST(京都)10/14 – 22 *10/14: トークイベント&演奏会
かぐれ(丸の内)10/27 − 11/5
PENNY RAIN(桐生)10/27 − 11/5
ANTENNE DEUX(高崎)10/27 − 11/5
OU(名古屋)11/15 − 20
EIGHTY 88 EIGHT(綾川)11/23 − 27
ARCHIPELAGO(篠山)12/2 − 11
エムエム・ブックス みの(美濃)12/9 − 17 *12/9: トークイベント
ROYALSKOOL(函館)12/16 − 24
CITE’(広島)12/22 − 1/8
TAMPA
やまうみ草木展
日本と大陸を渡りゆく古人のおもかげ
東の文化の到達地点である
日本から生まれるものを
タンパの地を一つの漂着地点とした
白田、日光土心、COSMIC WONDERによる
まぼろしのお店 TAMPAの現れ
−
初日、工藝ぱんくす舎による丹波の草木の展示をいたします。
自然豊かな丹波の風土と古からの手仕事が重なる美しい光景をご高覧ください。
丹波布スカート
丹波文紙
丹波粉青茶碗
丹波土壷
安東布前掛
草木古袋 – 科布、大麻布、紙布
あけび蔓丸籠
山葡萄旅行鞄
沢胡桃書類籠
篠竹と山桜樹皮手付き籠
広葉樹柄尻包丁
山桜ランプシェード
欅椅子
丹波布と白なめし財布
蛇胴紙と丹波布紙衣
丹波布と大麻布手さげ袋
蛇胴紙つの袋
苧麻布足袋
冬麻衣
会期:
2017年10月21日(土)− 10月29日(日)
*休館日: 10月20日(金)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
オープニングレセプション:
2017年10月21日(土)午後2時 − 午後5時
コズミックワンダー と工藝ぱんくす舎 かみ展
2017年8月29日(火)から10月22日(日)まで、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎による「かみ」展を銀座・資生堂ギャラリーで開催いたします。
本展は、我々の生活で最も身近な工芸である「かみ」がテーマです。そのなかでも天然の素材を使い手作業で作られる手すき和紙の可能性を探ります。紙の魅力を引き出すものとして、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎は、すべての生命の源であり和紙作りにかかせない「水」にフォーカスし、「水会(みずかい)」や「お水え」を創案しました。それらは、お茶会に着想を得た湧水をふるまうセレモニーで、自然への畏敬の念から立ち現れたパフォーマンスです。展覧会タイトルの「かみ」には、原始的な響き、太古の神への思いも重ねられています。展覧会では、「水会」や「お水え」のしつらえや道具、そこからイメージを膨らませて作られた工芸作品が並びます。コズミックワンダーが制作した席主と半東の衣装である紙(かみ)衣(ころも)、石井直人による土器、川合優による木道具、西田誠吉、佐々木誠の紙漉きによる和紙など。道具やその他の演出は、日本の文化の源泉である縄文から着想しています。その概念と意匠は、工藝ぱんくす舎の前田征紀と石井すみ子により意向性が示され、作品化されます。
本展は、昨年に島根県立石見美術館で開催された「お水え いわみのかみとみず」展を再構成し、新作「舟水会(ふなみずかい)」が加わります。
新作では、お香や薬に使用されていた独特の香りが立つ海浜植物・ハマゴウにより紙の新たな可能性を探ります。ハマゴウは縄文以前より日本にあるとされ、種を海にプカリプカリと浮かせて浜に広がりました。太古の人たちが舟を作り日本の処々へ渡る姿と、海に浮かび日本の浜に広がっていったハマゴウ、それらの重なる光景を表現します。作品は、唐津の紙漉師、前田崇治の協力により制作されます。
自然の素材により、昔ながらの手仕事で作られた作品は、我々の五感を冴えわたらせ、いにしえを感じさせ、「みえないものをみる」という日本人特有の感性や深い知恵を呼び覚ますこととなりましたら幸いです。
会期:
2017年 8月29日(火)− 10月22日(日)
会場:
SHISEIDO GALLERY(入場無料)
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
平日 午前11時 − 午後7時(日曜日・祝日 午前11時 − 午後6時)
休館日: 毎週月曜日
主催:
資生堂
関連企画:
初日29日(火)にサウンド・アーティスト、鈴木昭男氏の演奏会を行います。
展覧会期間中、工藝ぱんくす舎 前田征紀と石井すみ子のトークイベントを開催します。
詳細は資生堂ギャラリーウエブサイトにてご案内いたします。
COSMIC WONDER
竜宮衣 原始ノ布展
写真: ホンマタカシ
20周年記念パフォーマンスとして2017年3月にCenter for COSMIC WONDERで発表した「竜宮衣 原始ノ布」。
COSMIC WONDERの制作拠点である 美山のアトリエ「竜宮」の再現を試みるパフォーマンスを行いました。
本展では、「竜宮」空間を構成する、古い原始布、自然布、手漉き和紙による衣服、御簾、茵と工藝道具などを展示いたします。
また、ホンマタカシ氏が記録したパフォーマンスの映像を上映いたします。
同日、秋冬コレクション「竜宮衣 原始ノ布から」をお披露目いたします。
衿なしのトレンチコート、ウール麻の古形衣、シェットランドウールの古形衣、有機栽培綿の古形衣、ポチャギの前掛けと巻布、有機栽培綿のたっつけもんぺ。
自然から取り出され、時を惜しまぬ人の手仕事で現出したいのちの形、古から受け継がれた奇跡と新しい時代の精神が重なる宇宙の景をご高覧ください。
会期:
2017年8月11日(金・祝)− 9月10日(日)
*休館日: 8月14日(月)− 16日(水)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
オープニングレセプション:
2017年8月11日(金・祝)午後2時 − 午後5時
COSMIC WONDER 主宰 前田征紀 在廊いたします。京都 菜食光兎舎による竜宮日菓子をご用意いたします。
「竜宮衣 原始ノ布」
映像上映: 午後5時30分 − 午後7時(3分32秒)
撮影・編集: ホンマタカシ
市川孝
茶車展
Center for COSMIC WONDERでは市川孝「茶車」展を開催いたします。
市川氏は昨年、京丹波わちの山野草の森での「森の展示室」をきっかけに、野や森へ持ち出すための茶道具一式「茶車1号」を完成させました。
それから、様々な機会に合わせ茶車を作り、今年には「茶車5号」が完成。
その経緯には、トランクの様な形状の「茶rry」や背負えるタイプのカウンター「茶ウンター」も登場しました。
それらを京都、仙台、台北、北京、雲南、西安、内モンゴルなど各地に登場させ、独自の茶会を仲間と開催しています。
今回の展覧会では、茶車と茶器を中心に、「茶rry」や「茶ウンター」などを一同に展示、販売いたします。
古の野の茶の光景と現代の精神の響きこころ澄ます茶車、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
会期:
2017年6月10日(土)− 6月18日(日)
*休館日: 6月9日(金)
オープニングレセプション:
6月10日(土)11時、14時、16時
市川孝氏が在廊し、制作された茶車で中国茶・台湾茶をふるまいます。
あわせて、展覧会のために拵えた京都 菜食光兎舎による日菓子をご用意いたします。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
−
茶車と茶器
私は2007年に茶人の李曙韻さんに出会い台湾茶を知りました。その香り高い台湾茶に驚き、李先生のお茶の美しさと自由さに新しいお茶の世界を知りました。
その後、李先生が活動の拠点を北京に移されたこともあり、中国茶に出会うことになります。大陸のお茶はそれは豊かで変化に富んでいました。
お茶が食べ物であり、薬であり、禅との繋がりや世界への拡がりなど、茶文化の歴史からその奥深さを知り、ますますお茶の魅力にはまっていきました。
茶器作りは難しいです。 しかし、道具作りを通してのお茶との関わりは面白く、お茶淹れから道具を考えることにやり甲斐を感じています。また美味しいお茶に出会うとお茶の産地にも行ってみたくなり、人を魅了するお茶の原産地である西双版納(シーサンパンナ)で、お茶の古樹にも出会いたいと思うようになりました。その後ご縁が有り樹齢1000年程の古茶樹に出会う機会を得ました。
古樹の茶葉はそれは大きく、お茶の樹は見上げる程の高さで、 知っているお茶の木とは明らかに違い、山の野生の古樹の様子から伸びている根っこや浴びている陽射しを想像したくなりました。
お茶の歴史の中で茶道が生まれていきますが、古樹(お茶の源)を直接この目で見たことで新たな気持ちで「茶」を感じる様になりました。またお茶を取り巻くこと【月(季節)、火(陽)、水(体)、木(葉、根)、金(日)、土(陶磁器)】との関係も魅力的でとても気になっています。
こうした数々の茶縁とも言うべき繋がりから多くの方にお茶の魅力を道具から伝えていきたいと思うようになる中、中国の杭州茶葉博物館で「宋代斗茶図」や文人たちの野外でいただくお茶の絵の数々に興味を抱きました。
それらの絵から茶道の茶箱とは違う「なにやら面白いものを持ち出しているな」と思いこれもお茶の愉しみ方のひとつだと強く感じ、茶器だけではなく茶車を作ることになりました。
市川孝
1967年 滋賀県生まれ
大学で、彫刻を学ぶ
1993年 古谷製陶所(滋賀県信楽町)勤務
1997年 森岡成好氏(和歌山県在住)に師事
1999年 倒炎式薪窯と灯油窯を築窯
2000年 全国各地で個展を中心に活動
その後 半地下式薪窯、炭薪窯を築窯
2008年 人澹如菊茶書院(台湾)
その後 台北茶家十職(台湾)、北京茶家十職(中国)で個展
茶菓花器事(chakakigoto)、茶遊記(chaiyuuki)などの活動を仲間としている。
写真:市川孝
コズミック ワンダーと工藝ぱんくす舎
「お水え」上映会
この度、島根県立石見美術館から上梓いたしましたコズミック ワンダーと工藝ぱんくす舎「お水え いわみのかみとみず」展の特別図録の刊行を記念いたしまして、島根県益田市の小浜海岸で催されました「お水え」パフォーマンスの光景と作品制作の過程を記録しました映像作品を上映いたします。
古と今を繋ぐ永遠にうつくしい瞬の空間をこの機会に是非ご高覧ください。
「お水えのあゆみ」: 8mm フィルム映像(17分)
撮影: 前田征紀
編集: 加藤文崇
「お水え 」: 8mm フィルム映像(14分)
撮影 / 編集: 加藤文崇
会期 :
5月22日(月) − 6月8日(木)
17時半から19時まで
会場:
東京都港区南青山5-18-10