卯月の空が開けた日、「かみのひかりのあわ 水会」が寂寂たる杉の森で行われた。 紙衣をまとったCOSMIC WONDERと工藝ぱんくす舎の一門が、そこに水会の空間を作り、 いくらかの客人を引き入れ、山の麓から湧きたつ水を供し、紙漉の話、かみにまつわるパフォーマンスを見せた。 それは、大麻の紙衣の制作にいたるまでのかみの旅を、感覚を通し展開させる水会であった。 かみのおとにこころ清し、水の椀に山を写す、野桜の花弁が間に舞い降りた。
写真:長島有里枝