2022-11
rinn to hitsuji
内なる自然
Center for COSMIC WONDERでは、rinn to hitsuji「内なる自然」展を開催いたします。
美しく揺るぎない凛とした蝋燭の芯のように、そこに灯る一筋の光を届けることを仕事とするrinn to hitsujiの鈴木りえ。
生み出される蝋燭の成形は手と心の動きで制作をされています。蝋燭の材料は、大豆から抽出されるソイワックスと蜜蝋の天然ワックスを使い、香料に天然エッセンシャルオイルをブレンドしています。人は自然そのものであり、魂は宇宙そのものです。自分の内にある自然と宇宙を輝かせ、照射する美しい光を自身で見つめるような蝋燭を制作いただきました。
初日、麦粒の小麦を石臼で挽き、手で捏ねて薪の窯で焼き上げるパンを作られる、薪火野 中山大輔のパンデビスをご用意いたします。
古くは十字軍が遠征の際に携帯していたという保存性のあるフランス伝統菓子。中山氏はスペイン巡礼の際にフランスからパンデビスを鞄に忍ばせていたそうです。巡礼を目的とする世界中の人々と言葉は通じなくてもパンデビスを通して交流できた数々の幸せな経験から、パンデビスを焼くことをはじめました。
蝋燭に火を灯し、薄くスライスしたパンデビス、静寂と美しく輝く冬をお楽しみください。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
会期:
2022年12月3日(土)− 25日(日)
薪火野 パンデビスの販売開始:
12月3日(土)より
会場:
Center for COSMIC WONDER
東京都南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
*冬季休館日:12月26日(月)− 2023年1月4日(水)
Elein Fleiss
秋なのか
ベージュとブラウンの木々 — 去年の夏、木々はブラウンになり、一部は渇きで枯れ、緑は少しづつ風景から消えていった。夏はまるで秋のようだった。空には時折雲が現れ、だんだん暗くなり、ようやく雨が降るのかと思ったら、5分ほどの間にほんの少し降る程度だった。川の水は少なくなり、完全に干上がっていった。
今は秋、胡桃の木は鮮やかな黄色になった。ある朝、霧が覆い景色が消えた。正確には9月27日、隣りの町まで車で行ったとき、私の住む村の方に霧が降りるのを見た。私は2つの谷が交差する場所に住んでいる。時々、空に白いブランケットをかけたような霧が頭上に立ち広がり丘は消え、村はその白さの中に取り残されてゆく。
もうひとつの秋の気配は、通りに栃の木があることだ。私は2日前に自転車で栃の実を採りに行った。ちょうど木から落ちて乾いていたが、思っていたほど採れなかった。毛糸を食べる小さな虫、その虫は栃の木の匂いが嫌いだと友人から聞いた。私はウール、そして洋服も大好きなので、ウールの洋服をたくさん持っている。来年は数百個の栃の木の実を収穫したいと思っている。石垣には赤くなった五葉の蔦が美しく茂り、庭では藤が黄色に色づき、桃色の秋明菊が咲いている。それでも雨は降らない。昨日は27度、バラはまだ咲いている。
エレン・フライス
2022年10月22日
写真: エレン・フライス
COSMIC WONDER
光の夢
Flower of Life さしこ
無限の宇宙の光を表現するFlower of lifeの紋様による、大麻とオーガニックコットンの交織によるさしこ織。オーガニックコットンの優れた肌触りに、大麻のあたたかさと光沢が重なる。
立体的な袖が付いた羽織、日本の仕事着であるたっつけ、ネックにたっぷりのギャザーがあるシャツとシャツラップドレス、神秘的な印象のナイトドレス、日本の古い袋の形から角袋のコレクション。色は洗い晒しのナチュラル、墨染め、奄美大島に伝わる自然の恵みと手仕事の実りによる泥染の土色と野薔薇色。