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Event

「宇宙のいろ  藍」展

Jun 20, 2020 | Event 

exhibition-indigoisthecoloroftheuniverse

藍の華が浮かぶ北工房の藍甕 

 

地球の鏡に映る青いろ、そのいろを纏うため古代の人は植物から青を探し出した。

それは宇宙の摂理そのものであり、藍の神秘に世界の人々は魅了されてきた。

 

藍染めの歴史は古く、古代エジプトには紀元前2000年頃に藍染めされた麻布がある。日本には遣唐使により渡来したと云われ、独自の発展を遂げてきた。日本の藍は蓼藍(タデ科)、琉球藍(キツネノマゴ科)、アイカズラ(ガガイモ科)。インドではインドアイ(マメ科)、西アフリカではアイフジ(マメ科)、ヨーロッパではウォード(アブラナ科)などの緑の植物から青の色を生み出した。藍は神秘的な色の美しさを持ち、布、紙、肌などを守り、藍の華の泡沫、葉、実は薬にもなる。人は祈りを捧げ、自然の神秘と永く培われてきた智恵や働きにより藍が宇宙のいろへと繫がっていく。

 

Center for COSMIC WONDERとgallery 白田では「宇宙のいろ 藍」展を開催いたします。新道牧人(北工房/ちいさな藍美術館)、石井孝幸(あをの用)、北村仁・大西美由紀(紺屋仁)、吉川慶一(京都ほづ藍工房)による藍染を発表いたします。それぞれに深く古から培われた技法による藍染を、工藝ぱんくす舎の前田征紀と石井すみ子が繋ぎ手となり衣と工藝作品へと成した作品をお披露目いたします。

 

ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

 

 

新道牧人(北工房 / ちいさな藍美術館)

藍染作家の新道弘之が主宰してきた北工房を2015年頃より引き継ぎながら古来から行われてきた藍建による藍染を習得する。自然の藍の美しさや不思議な魅力を今に生きる人々の営みに還元し提供していくものづくりをしていきたいと願っている。工房は1972年4月に京都 松ヶ崎工房を設立、1981年4月 美山 北工房へ移設、2005年4月 ちいさな藍美術館開館。

 

石井孝幸(あをの用)

サスティナブルデザインへの興味から藍染を始める。藍染を村田徳行、灰汁発酵建てを佐藤文子、長板中形を松原与七、伊勢型彫を高井章夫、工芸全般についてブライアンホワイトヘッド各氏に学ぶ。神奈川県山間部にてデザイナーの妻と工房を構え、藍の栽培からスクモ作り,藍建て,染めまでを一貫して行う。取得技術に型染、絞り、筒描き、ロウケツ染など。藍の栽培、製藍、藍染、技術に使用する材料に化学的なものは一切使用していない。

 

北村仁・大西美由紀(紺屋仁)

土作りから始まり、藍草の栽培、すくも作り、藍建て、藍染。一貫して藍と向き合う事で、多様な時の流れ・自然のプロセスを感じながら、一つの藍色が生まれてくる不思議。その不思議に近づける喜びが、私達の活動の根底にあるのだと感じております。すくも作りは徳島にて修行。藍建て・藍染は日本古来の正藍染を栃木にて学ぶ。

 

吉川慶一(京都ほづ藍工房)

藍染め作家として40年以上藍染に携わる。幻の京の水藍を復活させ、その藍で染め物をするため亀岡に移住。保津川のほとりに長屋を借り「ほづあい研究所」設立し、京藍を復活させる。藍の栽培・沈殿藍/すくも藍への染料化から藍染めを行う。泥藍による琉球藍の染めも行っている。

 

 

Center for COSMIC WONDER

会期: 7月4日(土)− 7月12日(日)

正午 − 午後6時

休館日: 7月3日(金)

東京都港区南青山5-18-10

T. 03 5774 6866

 

gallery 白田

会期: 7月18日(土)− 7月26日(日)

午前11時 – 午後6時

京都府船井郡京丹波町森山田7

T. 0771 82 1782

 

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京都ほづ藍工房の琉球藍染によるブロックプリントのカディ

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