Exhibitions
COSMIC WONDER
THAT OLD MAGIC at Elbereth
COSMIC WONDER「THAT OLD MAGIC」の秋冬展を京都・Elberethにて開催いたします。
丹後半島の丹後ちりめんの織元で織り上げた、美しい唐草模様のシルクウールによるジャガード織の襟巻きのあるドルマンスリーブコート。産業革命初期に開発された18世紀の英式紡績機でゆっくりふっくらと紡ぎ、手織りの原理を動力化したシャトル織機でゆっくりと織り上げたグレンチェックのギャザーシャツとシャツドレス。スコットランドのシェットランド諸島に生息するシープのシェットランドウールのドルマンスリーブのコート。カシミヤの産地として名高い内蒙古自治区のホワイトカシミヤを日本で紡績と染色を行いシルクと混紡して紡いだカシミヤシルクのニット。ペルーのスーパーファインアルパカを原料としたトライスピンループという紡績機でゆっくり紡ぎながらループにしていく特殊な方法で糸を作ったアルパカループニットのフォーク襟のカーディガンとニット。今秋冬の新しい着こなしのための衣が一堂に揃います。また、Elein Fleiss 「L’Hiver / Diana, Flore」展も同展示内でご覧いただけます。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
−
会期:
2024年11月2日(土)− 10日(日)
*初日は主宰のAAWAAが在廊いたします。
会場:
京都市北区紫竹牛若町1−2
正午−6時半
Drawing by Stephen Sprott
Photography by Takashi Homma
Elein Fleiss
L’Hiver / Diana, Flore
Elein Fleiss「L’Hiver / Diana, Flore」展を京都・Elberethにて開催いたします。
エレンは90年代から2000年初頭にかけて、独自の編集視点を持った雑誌『Purple』を創刊、2003年から2007年の『PURPLE JOURNAL』では、独創的な美意識を通したジャーナリズム雑誌を発表してきました。現在、フランスの南西部トゥールーズに近い中世の趣が残る田舎町に暮らし、写真や文章による作家活動が注目されています。今展では、エレンと親密な友人たちなどによる写真、それらと関連する白いウールの衣服を織り交ぜた新作を発表します。開催に合わせ、現在と十数年の時を回想しながら綴られる彼女のダイアリーと写真が交差する冊子『L’Hiver』を、COSMIC WONDERとVacantから共同で刊行いたします。また、COSMIC WONDER「THAT OLD MAGIC」秋冬展も、同展示内でご覧いただけます。
皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げております。
−
会期:
2024年11月2日(土)− 10日(日)
*初日はElein Fleissが在廊いたします。
会場:
京都市北区紫竹牛若町1−2
正午−6時半
関連展示:
「L’Hiver / Aurélie, Jean」at Vacant (東京)
2024年10月25日(金)− 11月10日(日)
共催:
エレン・フライス
1968年4月、フランスのブローニュ・ビヤンクール生まれ。15年前にパリを離れ、現在はサン・アントニン・ノーブル・ヴァル(フランス南西部)で暮らす。1989年より展覧会を企画、自身の雑誌を編集出版。現在、写真とテキストなどでの作品製作、野生のハーブを日々の暮らしに役立てるための研究をしている。写真作品はOne Star Press とPoetry of sex にて出版され、ヨーロッパだけでなく日本でも展示されている。
写真 : Elein Fleiss
あしたの畑 2024 秋期公開
COSMIC WONDER 主宰であり、現代美術作家のAAWAAが京都・京丹後にて新作を発表いたします。
以下「あしたの畑」リリーステキストより一部抜粋
芸術文化活動を核とするTOMORROWが主催する「あしたの畑」(代表・徳田佳世)は、アートと食を通して人が集まるきっかけと学 ぶ場を生み出し、土地が持つ自然の財産に気付く機会を提供していく集落構想プロジェクトです。 京都市内と京丹後市間人(たいざ)を拠点に、その土地の材を再評価し、集落の中で豊かに生きてい くノウハウを育むシステムを構築していくことを最重要視しています。500年後の人々の誇りとなる遺産を生み出せるよう、日本 に暮らすこと、世界が平和であるために文化芸術活動を通して貢献することの意義を思考し、アート・ 工芸・建築・食の分野から集落環境を提案する活動を行っています。
今秋公開の間人レジデンスは現代美術作家のAAWAAによる間人の土を使った空間作品・新作、SEI TAIZAではAAWAAによる空間作品を公開いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
ー
会期:
10月25日(金)− 11月17日(日)休館日: 火・水曜日
11時 − 午後4時
会場:
間人レジデンス
京丹後市丹後町間人3332-2
SEI TAIZA
京丹後市丹後町間人3329
主催:
NPO法人TOMORROW、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
公式ウェブサイト:
https://tomorrow-jp.org/program/2024fall/
Photography by Kim Ilda
Courtesy of TOMORROW FIELD
市川 孝
空想民族的道具考
茶の解放
野外に茶の世界を持ち出そうと作りあげた「茶車」。その茶車の展覧会から始まったCenter for COSMIC WONDERでの個展。その後「茶の場」の道具の展開からお茶を中心とした「人の植物利用」の内容に向き合うと茶外茶、野草茶、薬草茶、山茶、番茶、そして少数民族のお茶へと興味の視点が拡がりました。植物を干したり、揉んだり、炒ったりから、炙ったり、煎ったり、焼いたり、炒めたり、蒸したり、発酵させたり、煮たり、混ぜたり等、その行為に注目する様になり、その為の道具を作ってきました。それは本来のお茶を淹れるだけの茶器ではなく、気になる植物の力を感じてみる、試してみる、遊んでみる器や道具です。これらは遊茶器と言えるかもしれません。口から力をいただく以外にも、目や耳や鼻や肌からも植物の力をいただくことが出来る道具だったり、もっと自由に愉しめる世界が有りそうです。土瓶などの定番のものから焙煎煮茶器、焙煎こね鉢や蒸留器や新作など、薪窯焼成での風合いも合わせて、植物の力を愉しむ道具類を楽しんでください。
市川孝
−
Center for COSMIC WONDERでは、市川 孝「空想民族的道具考 茶の解放」展を開催いたします。
8回目の開催を迎える本展覧会では、これまで発表してきた茶道具が一堂に並び、今夏6月に市川氏が訪れた中国・貴州での茶の体験から生まれた新作も発表いたします。茶にまつわる遊びを重ね、そして茶礼、もしくは茶そのものの概念を解き放ち、独自の新しい景色を見せてくれる市川氏。初日と2日目は、野の草の無限の力を伝え活動をされている野草宙と市川氏の初めてのコラボレーション茶会を開催いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
会期:
9月20日(金)− 9月24日(火)
*20日(金)− 21日(土)は完全予約制、ワークショップの参加者のみご来館が可能です。(衣をご覧になられる方はいつでもご来館可能です。)
*22日(日)のご来館は当日の午前10時30分より会場入口にて整理券をお配りいたします。1時間12名の枠を設けております。当日の来場人数が達しました場合は、並んでいただいてもご入場をお断りさせていただきますので、ご了承お願い申し上げます。
*23日(月・祝)より自由にご入館いただけます。但し、混雑時は入館制限をさせていただきます。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
−
オープニングイベント
野草宙 と 市川孝「ノノ茶会」
初めてのコラボレーション茶会となります
野草宙より
足元にある身近な生命エネルギー溢れる野の草を
光と水、火をとおして野の滴として 身体にとりこむこと
宙茶ができるまでの実演と 野の草のおはなし
市川孝の炉と煮茶器、茶道具を使い 一人一人の野の茶をつくります
市川孝より
いま調べ進めている少数民族のお茶のアレンジやこれまでの経験を活かして
今このタイミングで飲んでいただきたいお茶、面白いと感じているお茶のような何かを
様々な材料と道具でご用意します
9月20日(金)
午前11時 − 午後1時半
9月20日(金)
午後3時 − 午後5時半
9月21日(土)
午前11時 − 午後1時半
9月21日(土)
午後3時 − 午後5時半
満席となりました。
野草宙 / 澤村玄道 澤村日菜
人と草とのよきめぐりを草にまなび、草に教わる日々
福岡を拠点に野の茶をとおして野の草の生命エネルギーを伝える活動をしている
写真上 :土鍋に浮かべた、蓮池の桃花に白茶を入れた蓮茶
写真下 : 野草宙の宙茶を土鉢で炒る市川氏
COSMIC WONDER
THAT OLD MAGIC at Elbereth
COSMIC WONDER「THAT OLD MAGIC」展を京都・Elberethにて開催いたします。
光輝く美しい箔と古梟プリント柄を重ね合わせたコレクション。可愛らしい梟の小花柄をモチーフにした模様をコットンリネンのタイプライターにプリント。京友禅の手技法を機械に落とし込んだプリントは技術が進化したもの。アイテムは、二つ折りにして重ねて着用できるユニークな構造のコート、ベーシックのラップパンツ、ボウタイのついた優雅なシャツとシャツラップドレス、エコバッグ。
19世紀のアンティークの下着を再構築したコレクション。素材やディテールが異なるアーティスティックなピースは1点づつ手作業によるもの。アイテムは、タスキ、ヴェールハット、ピローカバードレス。
京丹後で織られた伝統的な絹布、シルクペーパーグログランのコレクション。古代、京丹後に絹が伝わり丹後ちりめんとして発展し、今もその伝統を伝えている。静かな光沢としなやかな肌触りが美しい布。アイテムは、大きなサークルのドレス、ドルマンスリーブのノーカラージャケット、50年代のシャツドレス。
高密度に織られ風を通さない強度のある布、コットンリネンウェザーのコレクション。アイテムは、CWベーシックの羽織コート、日本の作業着の形を写したたっつけパンツ。
しなやかで光沢のあるコットンシルクブロードのコレクション。アイテムは茶人のためのシャツ、ベーシックのラップパンツ、フレアー袖のラップドレス。
COSMIC WONDER「THAT OLD MAGIC」を一堂にご覧いただけるこの機会をどうぞお楽しみください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
−
会期:
2024年5月18日(土)− 26日(日)
*初日は主宰のAAWAAが在廊いたします。
会場:
Elbereth
京都市北区紫竹牛若町1−2
正午−6時半
Drawing by Stephen Sprott
安野谷昌穂
LINALSASI
Center for COSMIC WONDER では、安野谷昌穂「LINALSASI」展を開催いたします。安野谷は日々の暮らしの中にある生命の営みや社会的な事象を、自然の中で得た感覚と共に自らの中心に投影し、そこから発生する瞬間的な反応を軸に表現しています。絵画やドローイング、コラージュ、パフォーマンス、詩、写真など様々なかたちで作品を発表してきました。今回の展覧会タイトル「LINALSASI」は、安野谷の息子から生み出された魔法のような出来事に現れた文字の引用です。それは解読できない偶発的な文字列でしたが、安野谷はそれをかけがえのない光の道となるメッセージとして捉え、作品の根幹を築きました。また、COSMIC WONDERの「THAT OLD MAGIC」と「North Village Light」コレクションに、安野谷がドローイングを施したコラボレーション作品も展示販売いたします。
ご高覧いただけますようお願い申し上げます。
COSMIC WONDER FREE PRESS:
−
会期:
2024年2月10日(土)− 29日(木)
ティーパーティー: 2月10日(土)午後3時より
*作家在廊: 2月10日(土)、29日(木)
会場:
Center for COSMIC WONDER
東京都港区南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
INSTAGRAM:
コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎
ノノ お水え
Center for COSMIC WONDERでは、「ノノ お水え」展を開催いたします。2021年3月、島根県立石見美術館で開催された「ノノ かみと布の原郷」展は、工藝ぱんくす舎が7年に渡り、自然布、手漉きの紙、日本古来の精神が宿る場所を求めて日本各地を巡り、その残された印象や精神性を独自の解釈で構成する展覧会となりました。また、それらから浮かび上がるものを捉え「ノノ お水え」を開催いたしました。
本展では、「ノノ お水え」の為に制作した、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎の紙衣、紙蓑、お水えの道具、蒐集した自然布や靭皮繊維などを展示いたします。また、志村信裕が記録した映像も合わせて上映いたします。本年、赤々舎より上梓した展覧会図録(本文と図版はオフセット印刷と孔版印刷、表紙は徳島 拝宮の中村功の和紙に活版印刷、佐賀 唐津の前田崇治に依頼した大麻古布紙の貼り込み)もご紹介いたします。また、中村功の祝袋や便箋、丹後 藤織の坂根博子による藤オクソ敷布なども揃います。ご高覧いただきますようお願い申し上げます。
−
会期:
2023年11月18日(土)− 12月3日(日)
*休館日: 11月22日(水)、11月29日(水)
会場:
Center for COSMIC WONDER
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
正午 − 午後6時
写真: 長島有里枝
フィルムスチール: 志村信裕
心に風
Harmonized Kitchen
自然のなかにそっと分け入りそこにある今を観ていると、調和のある美しさに気づけます
そこかしこにある美しい世界に触れていると、思考の枠を超えて心が高鳴る感動が続きます
穏やかな調和のなかで、今日も心にはよい風を
どいちなつ
−
Center for COSMIC WONDER では、心に風「Harmonized Kitchen」展を開催いたします。
どいちなつさんが手掛ける『心に風』が昨年に引き続き、豊かな自然と結びついて生まれた植物の恵みを届けてくれます。今回はキッチンをテーマに、淡路島にある「心に風キッチン」が現れたような、暮らしを楽しく豊かに彩るものを繰り広げます。拠点とする淡路島は、雨が少なく陽が長い瀬戸内海の気候でハーブの栽培に適しています。『心に風』の畑は小高い山地にあり、10年以上耕されなかった棚田に開かれています。畑より上に民家はなく、山から水が最初に入る木々に囲まれた畑、自生している植物の声に耳を澄ませながら、自然農で植物を大切に育てられています。『心に風』と植物の対話で作られた賜は、私たちが自身の心の声と植物のやさしさを思い出した時、必要な響きを与えてくれるでしょう。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
会期:
2023年10月28日(土)− 29日(日)
*作家在廊: 10月28日(土)、29日(日)
会場:
Center for COSMIC WONDER
東京都港区南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
−
心に風 香りのワークショップ
植物たちを小さな銅製蒸留器で蒸留し、香りを抽出します。一滴のドロップから放たれる香りや植物に宿るピュアな存在を、静かな心で感じてみましょう。植物の精油をブレンドしてルームフレグランスまたはローションを作ります。
10月28日(土)
12時半 − 14時
10月29日(日)
12時半 − 14時
要予約
13,000円
参加をご希望の方は、Center for COSMIC WONDER Online Storeからお申し込みください。
AAWAA
丹
October 7 − November 26, 2023
Tango Ancient Village Museum
108 Miya Tango-cho, Kyotango
Open 9:30 am − 5 pm
Closed Tuesday
ECHO TOMORROW FIELD
市川孝
空想民族的道具考
原点回帰
この先のために
久しぶりに焼き〆の器を焼きます。
独立当時に焼いていた土瓷(はじ)の器です。土は古代から移動している琵琶湖の土で、古琵琶湖層が隆起した山の土を練り上げ、しばらく寝かせて置いた土を使います。焼成には6日間程をかけて、じっくり焼いてみようかと思っています。
お茶の魅力を知ってからは、もっぱら茶器や土瓶や炉などの他、茶車やOCHAMOCHI(お茶もち)など、お茶まわりのモノを作っています。それが益々面白くなってきていますが、今まで食器もいろいろと作ってきました。
そこで今回、さまざまな経験から今の視点で土のうつわや道具を作ってみます。つまり、これから先のことを考えて、上を向いて、螺旋的な原点回帰といったところでしょうか?展示内容は、空想民族的な流れをそのままに、素朴さを養うように、原始の力を加えた静かな土の記憶が残るモノを並べたいと思っています。
市川孝
−
Center for COSMIC WONDERでは、市川 孝「空想民族的道具考 原点回帰 この先のために」展を開催いたします。
7回目の開催を迎える本展覧会では、市川氏が暮らす滋賀の古琵琶湖層が隆起した山の土を使った土瓷の器をはじめ、新作の茶道具も発表します。初日からは、野の草の無限の力を伝え活動をされている野草宙を迎え、ワークショップと野の草による茶会を開催いたします。ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
会期:
9月16日(土)− 9月24日(日)会期中無休
16日(土)、17日(日)は完全予約制。
*16日(土)、17日(日)のご来館予約の受付は終了いたしました。18日(月)からはご自由に入館いただけます。混雑時は入館制限をさせていただきます。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
−
オープニングイベント
1. ワークショップ「宙茶」
足元にある身近な野の草を光と水、火をとおして野の滴として 身体にとりこむこと。
草摘みから 宙茶ができるまでを実演まじえて 野の草のおはなしを市川孝の道具と「余韵」の菓子とともに楽しんでいただきます。
9月16日(土)
正午 − 午後2時半
9月17日(日)
正午 − 午後2時半
要予約
15,000円
2. 茶会「宙」
心とからだをゆるめ、ひらくこと。 草の香、地の力、野の滴を細胞にいきわたらせること、めぐること。野の草のおはなしと宙茶、「余韵」の菓子を市川孝の道具とともに楽しんでいただきます。
9月16日(土)
午後4時 − 午後5時半
9月17日(日)
午後4時 − 午後5時半
要予約
13,000円
*ご予約の受付は終了いたしました。
野草宙 / 澤村玄道 澤村日菜
人と草とのよきめぐりを草にまなび、草に教わる日々
福岡を拠点に野の茶をとおして野の草の生命エネルギーを伝える活動をしている
コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎
「ノノ かみと布の原郷」図録出版記念展
2021年3月、島根県立石見美術館で開催された展覧会「コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎 ノノ かみと布の原郷」の図録が赤々舎より上梓されました。これを記念しまして図録発表の展覧会をいたします。「ノノ かみと布の原郷」展は、工藝ぱんくす舎が 2年に渡り、自然布、手漉きの紙、日本古来の精神が宿る場所を求めて日本各地を巡り、その残された印象や精神性を独自の解釈で構成する展覧会となりました。また、それらから浮かび上がるものを捉え「ノノ お水え」も開催しました。
この展覧会を収録した図録は、本文と図版はオフセット印刷と孔版印刷、表紙は徳島県拝宮の中村 功氏の和紙に活版印刷、さらに、佐賀県唐津の前田崇治氏の大麻布紙を貼り込んだ手製本です。
図録発表の展覧会では「ノノ お水え」の為に制作した、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎の紙衣、紙蓑、道具と、蒐集した自然布や靭皮繊維などを展示いたします。新緑の中でごゆっくりご鑑賞くださいませ。
5月27日(土)より、Center for COSMIC WONDERでも同時発売いたします。
図録「ノノ かみと布の原郷」
発行: 2023年3月21日 赤々舎
ブックコンセプト: 工藝ぱんくす舎(前田征紀、石井すみ子)
デザイン: 吉村麻紀
表紙和紙: 中村 功
初版 1000部
会期:
5月27日(土)− 6月4日(日)
*5月31日(水)休廊
会場:
gallery白田
京都府船井郡京丹波町森山田7
T/F 0771-82-1782
午前11時 − 午後6時
写真:
島根半島沖泊地区、漁の乾燥小屋
(藤布の漁網が使われていたと思われる昭和20-30年頃の風景)
春分工藝美術祭
Center for COSMIC WONDERでは、春分工藝美術祭を開催いたします。4名の作家、石井直人、石井すみ子、杉本圭助、中村未来子による新作が並びます。
京丹波を拠点とし、時空を超え浮かび上がるものをやきものとして表現する石井直人、登り窯で焼成した土鍋や羽釜、ドイツの白土による碗など。手仕事に宿る目に見えない次元を作品に落とし込む石井すみ子、韓国の古箪笥に残っていた木綿古布による掛袋、雪晒しされた自然布の糸巻きや針枕、蓬や黒文字を漉き込んだ手漉き和紙で作られた抽象的な印象の草枕など。世を感取するため、時間と空間の構造や動きといった物理的な現象を平面に昇華し絵画を制作する現代美術作家の杉本圭助、近年描き続けているシリーズ「時間の表面」より。祈りの現れを野や山の植物により草編を通して表現する中村未来子。かつて訪れたラトビアで出会った女性に、祭で被る花と柏葉で作られた冠を野原で教えてもらったことを機に、紐編みの経験から独自の草編みが生まれたという。家族や友人、大切な人に思いをよせて作られる中村の草編みは、草を探し、摘み、洗い、整え、静かな意識で作られたお守りのようである。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
会期:
3月11日(土)− 3月30日(木)
*初日11日(土)作家在廊
会場:
東京都港区南青山5-18-10
03-5774-6866
正午 − 午後6時
上から
杉本圭助「時間の表面」
石井直人「相」
石井すみ子「自然布の糸巻きと針枕」
中村未来子「琵琶葉の草編み」