Exhibitions
市川孝
「茶車と茶の道具と植物と遊ぶうつわ」展
茶は樹木だ。
お茶の原産地、雲南省西双版納の樹齢1000年の茶の木は、見上げる程の茶樹だった。
潮州の鳳凰単ソウ茶の茶樹は、茶樹の林だった。
台湾茶の小さく丸い茶も、中国茶の細く長い茶も、お茶の時に葉っぱの形に戻る。
茶は葉っぱだった。
お茶を味わう時、香り、茶味、、苦味、渋み、そして余韻が口の中に拡がる。
お点前、作法、お道具、わび、さび、陰と陽、、お茶に関わる事は知れば知るほど奥が深い。
お茶は探求できる要素が多い大変興味深い分野だ。
そんなお茶を先ずどこか軽やかに愉しんでもらいたい、とらわれない中でその凄みも予感してもらいたい。さあどうするか?いいお茶が手元にある。そこで場所を選ばず屋外で茶の場をつくる「茶車」を拵えて、お茶を振る舞った。昨年、茶車9号まで作ってしまった。茶車10号ももしかして、、、。
お茶を「水と葉と陽(火)と人の出来事」として改めて捉えてみると、想像の余白を感じる。何か出来そうに思えてくる。「水と葉と陽(火)と人の出来事」の「葉」を、花や種や茎や根に置き換えるとどんなものがあるだろうか? お茶の葉ではなく他の植物であれば、どんな事があるだろうか? いろいろ感じて、試してみてお茶に戻ると、もしかして、、、。
今回の展示は、茶車と茶器を中心に、植物を淹れる、焙煎する、煎る、焼く、潰す、蒸す、捏ねる、、、を想定したうつわも並べます。
市川孝
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Center for COSMIC WONDERでは、市川孝「茶車と茶の道具と植物と遊ぶうつわ」展を開催いたします。
お茶に纏わる出来事を独自の視点で拡張する市川氏。
本展では、お茶の原初的な事象を想起させ、それを主体に芸術行為としての茶会と茶道具を発表いたします。
展覧会初日と2日目には市川氏と料理家 植草奈緒さん、サウンドアーティスト MAMIUMUさんによる
茶会「水と葉と陽(火)と人の出来事」を開催します。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
会期:
2019年6月29日(土)- 7月7日(日)
*作家在廊: 6月29日(土)、6月30日(日)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 6月19日(水)、 6月28日(金)
オープニングイベント:
茶会「水と葉と陽(火)と人の出来事」
6月29日(土)午前11時半(満席)、午後2時半(満席)、午後4時(満席)、午後5時半(満席)
6月30日(日)午前11時半(満席)、午後2時半(満席)、午後4時(満席)
要予約、各会 6名様限定
4,500円(満席の為、受付は終了いたしました。)