Exhibitions
安田都乃
「ancient sound」展
自然界が奏でる倍音は私達の呼吸を整え神経を安定させてくれる
回転する球体の地球では常に無音の振動が私たちの血と骨を揺らし細胞を活性化させている
土器壷内でもこれらと似たことが起こっているのではないか、、
数年前から土器からなにかが発されているような気がしてならなかった
私は壷内の周波を計ってみることにした
大きく口の開いた壷は周波数は低く、口の小さい壷のほうは周波の共鳴速度が早いため周波数が高い
また土の厚みや形状などによってもさまざまであり高ければ良く低いほうが良くないという事ではない
これは音叉などで周波数が低いものは鈍い響きを発し高いものは澄んだ響きがするのと同じであり
用途と好みの違いであろうと思う
土器壷の中に水を一晩入れておくと振動が共鳴しあって即席の波動水ができあがる
また、大きく口のあいた土器壷の上に小型のハープを置いて奏でると土器は拡声機の役割を果たす
大きな土器壷を土に埋めると地上の音を吸収し現代では防音用途として発展しているそうだ
わたしは地から発される周波を受け取る媒介役として石を選んだ
石の上で土器壷を造形していると古代人が聞いていた音と同じ音が聞こえてくる
この行為は彼らの豊で崇高な精神性を感じ知る良い方法だと思っている
安田都乃
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Center for COSMIC WONDERでは初の個展、安田都乃「ancient sound」展を開催いたします。
安田都乃は縄文遺跡周辺の土やはたき土に独自の観点から植物などを混ぜ、
その土を手捻りにより形成し、野焼き焼成により作品を制作します。
安田は古代人の響き連なる音を自身が制作する作品を通じて現出させようとしています。
それは自然(神)と調和した精神や思想を現代に繋げる行為に感じます。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2019年10月13日(日)− 10月20日(日)
午前11時 – 午後7時
*休館日: 10月11日(金)− 12日(土)
*13日(日)のみ午後1時から開館となります。
オープニングセレモニー:
10月13日(日)午後4時
安田都乃
1972年生まれ
2012年から植物、鉱物、土を源とする制作活動をはじめる
古代の土器形成や野焼きの研究と独自の感覚を繋ぎ作品を制作する
また、1997年の設立当初からCOSMIC WONDERの活動とアート制作に携わる