toggle

Exhibitions

COSMIC WONDER
「うすはなそめ」展

May 24, 2021 | Exhibitions 

exhibition-usuhanasome-2

 

天と地のあわいを表現したような、うすはなそめの衣を発表いたします。

麻や絹、有機栽培綿のCOSMIC WONDER “Days of light” の衣をうす泥とうす藍で染めました。泥染は鹿児島・奄美大島の金井工芸、藍染は三重県の紺屋 仁によります。古来から伝わる素晴らしい技法の彩りが現代に現れています。

 

うす泥染めは奄美以南に自生する常緑高木の福木を煮出した染料と泥で染める。通常の泥染は車輪梅の染料を使うが、うす泥染では福木の染料を用いた。泥は奄美大島の150万年前の古代地層による鉄分豊富な泥田の泥。福木染め、泥田で泥染め、上流での川濯ぎ、福木染め、泥田で泥染め、水晒し・・・と染め作業を繰り返す。染め上がる布の具合により、工程を変えたり、染め重ねる回数が変わるという。泥染めは奄美大島の自然の恵みと長年培われた技法と技術と時間を要する。奄美大島の金井工芸による。

 

うす藍染めは終わりかけの薄い藍甕で、何度も染め重ねる。藍甕に衣をつけ、水に晒し、天日干し、藍甕にまた衣をつけ、水晒し・・・うす藍染は通常の藍染めより、下晒しの処理、染める回数も多く、大変繊細な仕事。うす藍染めをされる三重県の紺屋 仁の仕事は、藍染めの染料であるすくも作りからはじまる。自然栽培で藍を育て、すくも作り、四季を通しての作業を終え、ようやく藍染めができる。紺屋 仁は藍染に正藍染めの技法を用いている。

 

自然の恵みと人の手による仕事が写し出す、美しくかろやかに彩られたうすはなそめの衣をご覧ください。

 

 

Center for COSMIC WONDER

会期: 6月5日(土)− 6月20日(日)

正午 − 午後6時

東京都港区南青山5-18-10

T. 03 5774 6866

 

exhibition-usuhanasome-1

+ Share