Exhibitions
COSMIC WONDER
「墨と山原藍」展
松を燃やした煤の松煙と水により幽玄な深い色が生まれる墨染め。
カラアイを泥藍にし藍建てして現れる色は海と黄昏が重なる、琉球の山原藍。
古の琉球では、どこの家でもカラアイやトーアイを土間で藍建して暮らしのものを染めていたという。
墨染めや紅花などであらかじめ布を染め、藍を重ねる、深く心身に染みいる衣を古人は纏っていた。
輝く霊性の気配を表現したような墨と山原藍の衣を発表いたします。麻や絹、有機栽培綿のCOSMIC WONDER “Days of light” の衣を松煙と山原藍(琉球藍)で幾度にも染め重ねました。清らかな保津川のある京都・亀岡で、40年以上藍染をされる吉川慶一 氏による。古人が好む玄妙なる印象の美しい墨と山原藍に彩られた衣に触れてください。
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Center for COSMIC WONDER
会期: 4月3日(土)− 4月11日(日)
正午 − 午後6時
休館日: 4月2日(金)
東京都港区南青山5-18-10
T. 03 5774 6866
STARDUST
会期: 4月17日(土)− 4月25日(日)
午前11時 – 午後6時
京都市北区紫竹竹殿町41
T. 075 286 7296
コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎
ノノ かみと布の原郷
コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎「ノノ かみと布の原郷」展を島根県立石見美術館で開催いたします。
本展は、日本の様々な地域に残された「自然布」から、各地の風土と一体となった人々の暮らしや自然観、精神性をみつめ、人と自然とのこれからの関係について展望しようとするものです。日本古来の素材や手漉き和紙に関する研究を続けてきた「コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」を招聘し、その独自の視点で選出された「自然布」と糸車や織機などの紡織用具、布の組織痕が残る縄文時代の土器片、そして「コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」による手漉き和紙を用いた新作とパフォーマンス、撮り下ろしの映像や写真をご覧いただきます。かつて人々は暮らしの身近にある草木から繊維を績み、布にして、衣服や暮らしの道具としていました。自然布と呼ばれるそうした布は生育に適した環境や繊維としての特性の異なる藤、葛、梶、楮、大麻、苧麻、榀、芭蕉、オヒョウなどで作られます。それが生み出された地域それぞれに特徴的な暮らしの文化が色濃く反映されています。繊維を取るところから全行程が手作業でなされる「自然布」づくりは、大変な根気を要すもので、その苦労は今日では想像もつかないほどです。貴重な布は尊ばれ、どの地域でも大切にされました。藤織がなされた島根では、ボロになった布は叩いて紙にし、最後まで無駄なく使ったとも伝えられます。
今日、自然と人間との関係は再考すべき段階になっています。
私たちは便利な暮らしの影で、自ら地球を汚し、住みにくい環境へと変えてきました。一方で、太陽の光を浴び、地球が生み出すエネルギーの恩恵を得て命を繋ぐ人の在り 方はいつの時代も同じです。すぐそばにある自然に包まれ、あるものを大切にして生きていた時代の布がいま、私たちに見せるのはどんな姿でしょうか。沢山の情報が溢れる現代において、「自然布」や手漉き和紙に宿る気配に、私たちが選び得る未来の姿の一つが映されているのかもしれません。原始の布とかみ、そしてそれらに共鳴して生み出された作品から未来を見つめます。
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会期:
2021年3月20日(土・祝)− 2021年5月16日(日)
会場:
島根県益田市有明町5-15(T. 0856-31-1860)
午前9時30分 − 午後6時(展示室への入場は閉館の30分前まで)
休館日: 毎週火曜日(5月4日は開館)
写真:
(上)「大井谷の冬景色 」1971年 / 撮影: 隅田正三
冬のあいだ紙を漉き、紙布を作っていた島根県浜田市の山間部、金城の大井谷。
(下)「上講武の敷布」(部分)藤、個人蔵 昭和初期 / 撮影: 仲川あい
島根県松江市鹿島町の山間部、上講武では藤織りの習俗が記録された。
小野泰秀
神聖幾何学
自然界に隠された美しい秘密の法則
古来よりピタゴラスの定理に始まりプラトン立方体や
フィボナッチ数列や黄金比として現代まで数学、
物理の中を脈々と受け継ぎ発展されてきた
生命の根源や宇宙の森羅万象を表すとされる神聖幾何学模様
一粒の種に刻み込まれた成長の記憶コード
種から芽が出て花が咲き実を結びやがて種となるこの大いなる世界の循環
人体のDNAに刻み込まれた進化の記録の全てを未だ解明されていない
細胞分裂の様子が神聖幾何学の相似形を成している事実
そして結びの中にも神聖幾何学模様が隠されている
目には見えない量子の世界
見えるものだけを信じていた物質の世界から
科学の発展により見えない世界と統合し始めている
今も昔も変わらず世界は美しいもので溢れている
世界はその人の身体を通して感知され認知し観測域が拡張し続けている
だからこそ今日も僕の中で美しいと感じたものを作品として結び繋ぎ仕立て上げていく
小野泰秀
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Center for COSMIC WONDERでは、小野泰秀「神聖幾何学」 展を開催いたします。古代から人は数やかたち、音に秘められた動きを立体的な図形として表現してきました。この世界の事象の源を幾何学模様で現し理解することで、宇宙の源のエネルギーを私たちは使うことができるようになりました。本展では、神聖幾何学を題材とした装身具をはじめ、Cosmic WonderによるFlower of lifeの刺し子織布に自然界の光景を感じさせる刺繍を施した作品などを発表いたします。小野の宇宙から発せられる美しい装身具や作品、それは新しい波動領域へと私たちの視界を広げてくれます。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2020年11月28日(土)− 12月6日(日)
*作家在廊: 11月28日(土)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
正午 − 午後6時
市川孝
「愉しむ」の道具
山のさるなしをスモークする燻製器
今回は、「愉しむ」の心に火をつけたい。そんな想いから道具作りをしました。関心があるのは、火で遊び、水に触れ、植物と遊ぶこと。遊ぶことは楽しい。でも楽しいって楽ではありません。食事だって、食材に手をかけてご馳走になり、お茶淹れだって、ゆっくり準備をすれば美味しくはいり、花活けだって、足で採集すれば花のかおが活かされます。手間がかかった方が得るものが大きいと思うのです。
今のこの時だから、心静かにちょっと手間をかけて、ゆっくり時間を愉しむのはいかがでしょうか。植物の香りの雫を集める蒸留器。木を燃やして、食材や飲み物をスモークする燻製器。野草や穀物を煎る片手鍋。植物の粉と水を合わせるこね鉢。コトコト、プクプクなど音も愉しむ耐火の壺。植物の油をあかりにする灯火器。そんな道具を薪を燃やして焼きあげます。そして京都美山「竜宮」の素色、COSMIC WONDERの空間の素白色を想像しながら、うつわを仕上げたいと思っています。
市川孝
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Center for COSMIC WONDERでは、市川孝「愉しむ」の道具 展を開催いたします。空間を独自のみたてで構成し、静寂な美しい時の間、心身をみたす茶車や茶道具をはじめとする道具は、市川氏の近年の作品の主体となります。その道具は自然の要素に触れる本質的な喜びと、道具を通して集うわたしたちに、水、植物、火と遊ぶ豊かさを取り戻してくれます。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2020年11月7日(土)− 11月15日(日)
*作家在廊: 11月7日(土)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
正午 − 午後6時
渡辺隆之
環土
これはそれ
おなじでちがう
それはあれ
くるくるとんで
あれはこれ
ふわふわふって
ぐるぐるまわる
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Center for COSMIC WONDERでは、渡辺隆之「環土」展 を開催いたします。
伊豆半島の中から100箇所ほど採土され、形作られたものにより作品を構成します。
本質を見つめる行為の果てに現れる形、環土の境地から。
COSMIC WONDER Free Press
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2020年8月22日(土)− 8月30日(日)
*作家在廊: 8月22日(土)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
正午 − 午後6時
「宇宙のいろ 藍」展
藍の華が浮かぶ北工房の藍甕
地球の鏡に映る青いろ、そのいろを纏うため古代の人は植物から青を探し出した。
それは宇宙の摂理そのものであり、藍の神秘に世界の人々は魅了されてきた。
藍染めの歴史は古く、古代エジプトには紀元前2000年頃に藍染めされた麻布がある。日本には遣唐使により渡来したと云われ、独自の発展を遂げてきた。日本の藍は蓼藍(タデ科)、琉球藍(キツネノマゴ科)、アイカズラ(ガガイモ科)。インドではインドアイ(マメ科)、西アフリカではアイフジ(マメ科)、ヨーロッパではウォード(アブラナ科)などの緑の植物から青の色を生み出した。藍は神秘的な色の美しさを持ち、布、紙、肌などを守り、藍の華の泡沫、葉、実は薬にもなる。人は祈りを捧げ、自然の神秘と永く培われてきた智恵や働きにより藍が宇宙のいろへと繫がっていく。
Center for COSMIC WONDERとgallery 白田では「宇宙のいろ 藍」展を開催いたします。新道牧人(北工房/ちいさな藍美術館)、石井孝幸(あをの用)、北村仁・大西美由紀(紺屋仁)、吉川慶一(京都ほづ藍工房)による藍染を発表いたします。それぞれに深く古から培われた技法による藍染を、工藝ぱんくす舎の前田征紀と石井すみ子が繋ぎ手となり衣と工藝作品へと成した作品をお披露目いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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新道牧人(北工房 / ちいさな藍美術館)
藍染作家の新道弘之が主宰してきた北工房を2015年頃より引き継ぎながら古来から行われてきた藍建による藍染を習得する。自然の藍の美しさや不思議な魅力を今に生きる人々の営みに還元し提供していくものづくりをしていきたいと願っている。工房は1972年4月に京都 松ヶ崎工房を設立、1981年4月 美山 北工房へ移設、2005年4月 ちいさな藍美術館開館。
石井孝幸(あをの用)
サスティナブルデザインへの興味から藍染を始める。藍染を村田徳行、灰汁発酵建てを佐藤文子、長板中形を松原与七、伊勢型彫を高井章夫、工芸全般についてブライアンホワイトヘッド各氏に学ぶ。神奈川県山間部にてデザイナーの妻と工房を構え、藍の栽培からスクモ作り,藍建て,染めまでを一貫して行う。取得技術に型染、絞り、筒描き、ロウケツ染など。藍の栽培、製藍、藍染、技術に使用する材料に化学的なものは一切使用していない。
北村仁・大西美由紀(紺屋仁)
土作りから始まり、藍草の栽培、すくも作り、藍建て、藍染。一貫して藍と向き合う事で、多様な時の流れ・自然のプロセスを感じながら、一つの藍色が生まれてくる不思議。その不思議に近づける喜びが、私達の活動の根底にあるのだと感じております。すくも作りは徳島にて修行。藍建て・藍染は日本古来の正藍染を栃木にて学ぶ。
吉川慶一(京都ほづ藍工房)
藍染め作家として40年以上藍染に携わる。幻の京の水藍を復活させ、その藍で染め物をするため亀岡に移住。保津川のほとりに長屋を借り「ほづあい研究所」設立し、京藍を復活させる。藍の栽培・沈殿藍/すくも藍への染料化から藍染めを行う。泥藍による琉球藍の染めも行っている。
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Center for COSMIC WONDER
会期: 7月4日(土)− 7月12日(日)
正午 − 午後6時
休館日: 7月3日(金)
東京都港区南青山5-18-10
T. 03 5774 6866
会期: 7月18日(土)− 7月26日(日)
午前11時 – 午後6時
京都府船井郡京丹波町森山田7
T. 0771 82 1782
京都ほづ藍工房の琉球藍染によるブロックプリントのカディ
「第5回 にほんくらし籠」展
西郷箕(金竹、山桜、藤、大葛藤等)、1070×1100、鹿児島県
日本の風土と古からの用が重なり、くらしの記憶が宿る籠。
わたしたちは、その手道具の楚々とした質朴な表情に惹き付けられます。
人の手業で作られるそれは、自然と人との関わりから生まれた里山での生業です。
その在り方から現れる昭然たる美しさに源流の心象を重ねあわせます。
COSMIC WONDER Free Press
本展に際し、前田尚謙(Cosmic Wonder / Light &Will)が日本列島の秋田から沖縄を訪ね、くらしの手道具として籠作りをされる職人の方々に、様々な用途の籠を制作していただきました。
古と現代を繋ぐ生動をたずさえた日本の籠を展示販売し、また、Center for COSMIC WONDER Online Storeでも、本展出品作品を販売いたします。
展覧会初日に予定しておりました通草籠職人・中川原信一氏の制作実演は中止とさせていただきます。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2020年6月20日(土)− 7月2日(木)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
*休館日: 6月18日(木)、19日(金)
ばら(金竹、山桜、大葛藤等)、⌀1000、鹿児島県
From Beautiful Khadi Village
COSMIC WONDER
TENJIKU DIALY
Center for COSMIC WONDERでは、「TENJIKU DIALY」展 を開催いたします。前田征紀がインドのコルカタへ旅をし、訪れたカディ村での出来事が春夏コレクション「TENJIKU LIGHT」となりました。それは、美しい暮らしの空間を想像したコレクションです。本コレクションの真髄となるカディはかつてはインドのどこの農村でも織られていた手紡ぎ手織りの風合い豊かな綿布です。近年、この美しい布をインドの特別な工芸として繋いでいく動きにあります。手織りの綿布カディは肌触りがとても気持ちよく、暑い夏に清々しい風を通してくれる優しい衣となりました。また、そこに伝統技法のブロックプリントをのせて眩しい季節の装いを彩ります。
COSMIC WONDER Free Press
Center for COSMIC WONDERでは 6月20日(土)より、Center for COSMIC WONDER Online Storeでは、6月30日(火)にお披露目いたします。また、京都のSTARDUSTで本展覧会を6月20日(土)より同時開催いたします。
本展の限定アイテムとして、カディのBath towel、Hand towel、Ecoバックをご用意いたします。
Center for COSMIC WONDERでは「にほんくらし籠」展も同時開催しています。籠展もお楽しみください。
美しき暮らしの道具や衣が日々の輝きをつくり光の空間へ。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
京都市北区紫竹竹殿町41
T. 075-286-7296
[ カディ取り扱い店 ]
JAPAN / Tokyo, Kanto
NANOHANA KURASHINODOUGUTEN(小田原)
N ID(渋谷)
LAMP HARAJUKU(原宿)
OUTBOUND(吉祥寺 / 代々木上原)
ST COMPANY(桐生 / 高崎)
URBAN RESEARCH DOORS(新三郷 / 豊洲)
JAPAN / Chubu, Hokuriku
CABINET ATELIER(名古屋)
MM BOOKS MINO(美濃)
RAFIE(新潟)
SOLA (静岡)
JAPAN / Kinki
ANGERS(京都)
ARCHIPELAGO(篠山)
HEMMING SHOP(大阪)
STARDUST(京都)
JAPAN / Chugoku, Shikoku, Kyushu
CITE’(広島)
HIMOROGI(北九州)
M-2(高知)
UTUSIKI(福岡)
88(丸亀 / 新居浜)
ASIA
SUZUKI SHOP(Beijin)
WASHIDA(Taiwan)
NORTH AMERICA
OROBORO(New York)
MAMEG(Los Angeles)
“Khadi is not a cloth. It is thought” Mohandas Karamchand Gandhi
Photography and Fashion Since the 1990s
TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM
Yukinori Maeda “Hirakiiwa” 2018,Gelatin silver print
東京都写真美術館にて開催中の展覧会「Photography and Fashion Since the 1990s」に前田征紀が参加しております。
Elein Fleissとコラボレーションの新作を発表いたします。展覧会概要は以下のとおりとなります。(東京都写真美術館のリリースより抜粋)
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本展覧会では、「写真とファッション」をテーマに、1990年代以降の写真とファッションの関係性を探ります。これまでのファッションが発展する過程において、写真は衣服が持つ魅力を伝えるという重要な役割を担ってきました。写真によって作り出されるイメージは、ときには衣服そのものよりも人々を惹きつけ、時代を象徴するイメージとなっています。 1990年代に入り、ファッションの魅力を伝えるという枠組みを超え、人々に訴えかけるイメージを作り出す写真家や、インディペンデントなスタンスで情報を発信するファッション誌が登場しました。新しい視点から生み出されたイメージは、人々の考え方やライフスタイルにも影響を与え、その後の世代にも繰り返し参照されています。 写真とファッションの関係性は、インターネットが普及した2000年代以降、さらなる変化を遂げます。かつては新聞や雑誌の編集者、記者など、限られた人々を介して伝えられていた最新のファッションショーや展示会の様子も、近年ではツイッターやインスタグラムなどのSNSを通して、タイムラグなく一般の人々の手元に届けられるようになりました。また、情報を受け取るだけではなく、タグ付けをしたセルフィー(自撮り)に代表されるように、受け手自身も様々な形で情報発信を行っています。本展覧会は、長年にわたり文化誌『花椿』の編集者としてファッションやアートの世界を見つめてきた林央子氏を監修に迎え、国内外のアーティストによる作品を通して「写真とファッション」の関係性を探る試みです。時代のターニングポイントとなった稀少なファッション誌の展示や、関連イベントなどとともに、様々な角度から写真とファッションをお楽しみください。
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会期:
2020年6月2日(火)− 7月19日(日)
会場:
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内 2階
午前10時 − 午後6時
*休館日: 毎週月曜日
市川孝
「茶車とうつわ」展
伊吹山麓の植物と水と火を愉しむ
展覧会開催延期のお知らせ
開催を延期させていただきます。
日程は改めてホームページにてご案内をさせていただきます。
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中国の雲南省にある西双版納(シーサンパンナ)の山奥で見上げるような大木の茶樹と出会った時、お茶とは植物と火(陽)と水の出来事なんだなと腑に落ちて、どこか敷居高く感じていたお茶の世界がぐっと身近で親しみのあるものに変わった。「良いお茶は薬にもなるということ」、何百もの種類、美味しさなど。知れば知るほどその奥深さは、当時のわたしに新鮮な驚きと衝撃を与え、それを伝えたくて茶車ができた。野草や薬草を見つめ直したいと思っている時に、今回ご紹介する野草宙の澤村夫妻と出会った。福岡のご自宅を訪ねた際、屋根の上に作られた空中桟敷のようなスペースに招かれ、自然とそこでお茶を淹れる流れになりお茶を飲みながら色んな話をした。その時淹れたお茶は西双版納の古樹茶だった。屋根の上は最高で、眼下の庭の植物が魅力的にみえていた。お茶を植物として見つめ直した時、それを愉しむために、新たに作りたいうつわや道具の形や内容が現れてきます。今回はわたしの地元、工房のある滋賀県伊吹山麓の植物と澤村夫妻の野草を使って、みなさまと共に愉しめればと思っています。
市川孝
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Center for COSMIC WONDERでは、市川孝「茶車とうつわ」展 を開催いたします。お茶に纏わる出来事を独自の視点で拡張する市川氏。本展では、お茶を植物(茶樹)として捉え直し、野草や薬草の力を市川氏の道具を使って体験し、日々の暮らしと重ね、自然と調和する世界をご紹介いたします。茶の道具の他に、新作の蘭引(蒸留器)や燈火器もお披露目いたします。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2020年4月18日(土)- 4月26日(日)
*作家在廊: 4月18日(土)、4月19日(日)
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 4月15日(水)、4月17日(金)
オープニングイベント:
1. ワークショップ「宙の野草茶」
野草茶のつくり方を実演しながら
野草の役割、採取や乾燥、炒り方、組み合わせ方など、
野草で体をたてなおした体験もまじえて
野草の魅力をお伝えします
市川氏の茶道具とともに
野草茶、余韵による菓子をたのしんでいただきます
4月18日(土)午前11時 − 午後1時
4月19日(日)午前11時 − 午後1時
要予約、各会8名様限定
7,700円
2. 茶会「宙」
草に楽しむと書いて「薬」
市川氏が作陶する薬草の山 伊吹山や、
宙の畑で採取しブレンドした野草茶を
野草の話とともに
市川氏の茶道具と余韵による菓子を
たのしんでいただきます
4月18日(土)午後5時30分 − 6時30分
4月19日(日)午後2時30分 − 3時30分
4月19日(日)午後5時 − 6時
要予約、各会8名様限定
5,500円
3. 花の会「つむぎ」
自由でとらわれない花生けをたのしむ会
市川氏のさまざまな花入れに
伊吹山、つむぎの畑で採取した植物をあしらいます
植物とうつわに向かいあう時間を一緒に
たのしみましょう
4月18日(土)午後2時30分 − 4時30分
要予約、5名様限定
8,800円 / 野草茶、菓子付
ご持参いただくもの / 花はさみ、タオル、持ち帰り袋
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野草宙 yasousora / 澤村玄道 澤村日菜
野草は太古から地球とつながっていて、それは宇宙そのもの
野草に囲まれ、野草から教わる日々
福岡を拠点に
野草をとりいれた暮らしと生命力を伝える活動をしています
https://www.instagram.com/yasousora/
つむぎ / 澤村日菜
草、木、花を自然のままに育て、採取し
季節の植物しごとをしています
博多の寺町、御供所町にお店を構えており
主に育て摘みとった草木、花を販売
https://www.instagram.com/tsumugigarden/
菓子制作 / 余韵
https://www.instagram.com/yoin88888/
rinn to hitsuji
光の源
わたしにとってすべてのものたちの源
ともしびそのもののような
灯していけば羽のようになるかもしれないし
祈る人のようになるかもしれません
またはすべて光となりなくなるかもしれません
それはわたしにもわかりませんが
目に見えるものも目に見えないものも
すべての源は光であるとただただ感じるのです
rinn to hitsuji
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Center for COSMIC WONDERでは初個展となります、rinn to hitsuji「光の源」展を開催いたします。
2007年から蝋燭作家として活動を始めた rinn to hitsuji。生み出される蝋燭たちは、大豆から抽出されるソイワックス・蜜蝋などの天然ワックス、香料には天然のエッセンシャルオイルを使い、手の動きだけで制作しています。心を込めて形作られる蝋燭たちは、優しく寄り添う友のような存在であり、それを灯すことで愛の光に包まれ、それぞれの真我と統合するでしょうか。
美しく揺るぎない凛とした蝋燭の芯のように、そこに灯る一筋の光を届けることを仕事とする rinn to hitsuji。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2019年12月12日(木)− 12月22日(日)
午前11時 – 午後7時
作家在廊:
12月12日(木)
オープニングライブ:
LUCA(歌とギター)
12月12日(木)午後6時から
要予約、30名様 限定
参加費: 3,000円
*満席の為、受付は終了いたしました。
LUCA
1994年カルフォルニア州 バークレー生まれ
シンガーソングライター
2015年に自身のファーストアルバム “So, I began”をリリース
坂本龍一氏8枚目ソロアルバム “async”コーラス参加や、haruka nakamuraとのコラボレーションを重ねている。
2019年9月には、night crusing から京都在住アーティストThere is a foxと “Light Waves”をリリース。
カルフォルニア、デンマーク、パリを経て、現在は東京を拠点に活動中。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
T. 03-5774-6866
午前11時 − 午後7時
*定休日: 12月4日(水)、12月11日(水)
タナカシゲオ
「愛なるかたち」展
私は骨董(特に焼物)が好きで焼物を作り始めました。
初めはロクロを引くのが楽しかったのですが、最近はもっと自分を表現できる手びねりや紐作りで作ることが多くなりました。近年私は様々なおもしろい方々と出会うようになりましたが、その中である方から「目を閉じてロクロをされてみては?」とアドバイスを受けましたので試してみますと案外上手く引けました。目を閉じることにより土と触れ合う感覚がより深いものとなり視界から入る雑念がなくなり土との対話に集中できるようになりました。またある方から「あなたの窯は意思を持っています。炎も意思を持っています。あなたは窯から愛されています。」と言っていただきました。そうしたらとても嬉しくなって窯と対話してみようと思いました。今回の展示会にお持ちいたします作品たちの多くは土との対話、窯との対話の中で生まれた作品たちです。
ぜひご高覧いただけましたら幸いです。
タナカシゲオ
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Center for COSMIC WONDERでは3回目となります、タナカシゲオ「愛なるかたち」展を開催いたします。
タナカシゲオ氏は奈良の明日香村、築280年の古民家に暮し、山谷に構えた穴窯と倒炎式薪窯で作陶しています。
この度は土や窯との親密な対話の中で生まれた古と今が繋ぎ重なる、真理と美が表出する作品を発表します。
ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
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会期:
2019年11月9日(土)− 11月17日(日)
午前11時 – 午後7時
作家在廊:
11月9日(土)
オープニングトーク:
「愛なるかたち」
11月9日(土)
午後4時 − 午後5時半
タナカシゲオ、プリミ恥部、AAWAA
要予約、30名様 限定
参加費: 宇宙料金
*満席の為、受付は終了いたしました。
会場:
東京都港区南青山5-18-10
午前11時 − 午後7時
*休館日: 11月8日(金)