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あたらしい服のはなし
− COSMIC WONDERの服着用に関するルポルタージュ
1
岐阜のあおあおとした山が見える部屋で、
川からの風を頬に静かに感じながら
たとえば、COSMIC WONDERの
オーガニックコットンサークルTシャツにふれてみる。
まあるいかたち。
うつくしい軽さ。
やわらかい光をたたえた素材。
袖を通すたび、太古と未来が
わたしのからだを交差して重なり合い、
「あたらしいきもち」が
わたしのこころを潤していく。
COSMIC WONDERの服、それは
わたしたちがもともともっていた、
だが、すっかり忘れきっていた
自分をまるごと信頼し、愛するという感覚、
さらには、未来に体感するであろう感覚の予兆を
服の全体に内包している。
見た瞬間にこころは自由になる。
着た瞬間にからだが喜ぶ。
時は「今ここ」だけになり、
あたらしい自分が表出する。
(あたらしい自分とは、
まったく知らないわたしなどではない。
わたしの中に眠っていた、
ずっと太古からねむっていたほんとうのわたし。
神性が輝き続けつづけているほうのわたし)
あたらしいわたしの、あまりの新鮮さに
おなかの底からよろこびが湧きい出る。
2
あたらしいわたしの体験は、
太古の暦を使うことに似て、
宇宙本来のリズムを刻みはじめる。
不連続な、不可視な、非合理的な、非二元的な世界。
見えないけれど見ることができる
現代のわたしたちが忘れかけていた夢。
知ったらたちまち
全身が、内側も外側も、
うつくしい水で満たされるように
わかる。
(元来、知っていたことだから−−−)
3
COSMIC WONDERの服が、
山深い村でつくられ
ちいさな山の町に並ぶころ
世界はいよいよ、
次の意識へと上昇する。
コズミックワンダーの服は
あたらしい意識に寄り添い
あたらしい世界をつくっていく。
今日も、今も、この瞬間も。
障子をとおした光のやさしさが
人間のからだとこころ
たましいにとって完璧な作用をもたらすように。
わたしたちは、今、無に戻る。
水から放たれる 静謐な光の粒子とともに
2015年8月8日
服部みれい