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Elein Fleiss
秋なのか

Nov 11, 2022 | Free Press 

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ベージュとブラウンの木々 — 去年の夏、木々はブラウンになり、一部は渇きで枯れ、緑は少しづつ風景から消えていった。夏はまるで秋のようだった。空には時折雲が現れ、だんだん暗くなり、ようやく雨が降るのかと思ったら、5分ほどの間にほんの少し降る程度だった。川の水は少なくなり、完全に干上がっていった。

 

今は秋、胡桃の木は鮮やかな黄色になった。ある朝、霧が覆い景色が消えた。正確には9月27日、隣りの町まで車で行ったとき、私の住む村の方に霧が降りるのを見た。私は2つの谷が交差する場所に住んでいる。時々、空に白いブランケットをかけたような霧が頭上に立ち広がり丘は消え、村はその白さの中に取り残されてゆく。

 

もうひとつの秋の気配は、通りに栃の木があることだ。私は2日前に自転車で栃の実を採りに行った。ちょうど木から落ちて乾いていたが、思っていたほど採れなかった。毛糸を食べる小さな虫、その虫は栃の木の匂いが嫌いだと友人から聞いた。私はウール、そして洋服も大好きなので、ウールの洋服をたくさん持っている。来年は数百個の栃の木の実を収穫したいと思っている。石垣には赤くなった五葉の蔦が美しく茂り、庭では藤が黄色に色づき、桃色の秋明菊が咲いている。それでも雨は降らない。昨日は27度、バラはまだ咲いている。

 

エレン・フライス

2022年10月22日

 

写真: エレン・フライス

 

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